きのう、予定より先に進んだおかげで、きょうは余裕をもって行動できる。シェルター内は結露がすごいがまずまず睡眠が取れて、午前4時に起床。5時に出発する。
きょうは朝から雲が多めで遠望はきかない。日の出を拝んでから唐松岳を下り、朝露で濡れた岩に気を付けながら不帰の岩場に。ひとつふたつ、鎖場を抜け、さてこれからと思ったらもう終わりだった。ちょっとこれは簡単すぎでは?これなら五竜岳の周辺のほうがずっと大変だとおもう。
あとはおおむね歩きやすくなり、きもちいい稜線歩きとなる。白い小石が敷き詰められたような白馬鑓は感じのいいところだった。杓子岳も登るつもりだったのだが、まだ先だろうと思っているうちにすぎてしまい、気付いたら要塞のような白馬山荘が見えてきた。
と思ったら、猿の群れが雪渓から花畑に移動しているのに遭遇。こんなに高所で猿の群れを見るのは初めてだったので驚いた。あとで山荘の人にきいたら、「こんな群れで来るのは初めて」と言っていた。
白馬岳頂上はガスっていて、遙かかなたまでの縦走コースを眺めることはできなかった。
名残惜しかったが、雷雨が来ると山荘の人に言われたこともあり、大雪渓を猿倉に下った。途中で雨が降ったので濡れた石で転ばないように注意して無事に下山することができた。
今回は心配していた膝痛とか、靴ずれもなく、ほぼ予定のコースをたどることができてよかった。最終日は気持ちに余裕が出て、日本海まで行きたいような気にもなったが、現状では今回の計画ぐらいがちょうど良かったと思う。とにかく、睡眠が取れるかどうかが私にとっては一番重要だと改めて感じた。