29(土)、30(日)の二日間、小川山に行ってきた。天気予報では土曜の午後から雨と言うことだったが結局二日とも晴れで良い状態だった。特に土曜は風があって湿度が低く、岩のグリップが良好。日曜はかなり湿っぽかったが。
 土曜は8時に家を出て関越回りで4時間かけて到着。マラ岩に行くと洞窟(どうくつ)に7,8人もクライマーがいてびっくりした。原田君はスペシャリストの出だしを、カチで持ちかえる方式でやっていて、指の強さに感心した。私は、またたび(14a)にヌンチャクをかけムーブを探る。一通りできるのだが出だしのカチでクロスするところが難しく、足の使い方をかなり試行錯誤する。結局左足をトゥフックで右足を縦に置くとピンチステップのようになって安定することが分かった。これで相当楽になる。二本目、左手のカチでのクリップがかなり悪く、一手進んだアンダーでクリップすることを考えたが、怖いしたいして楽でもないので左手カチでやることにする。このルートはルーフ状のハングをトラバースしてどん詰まりから、ハングと直交するような形になっている垂壁に移るのだが、一見5・9ぐらいにみえる垂壁も思ったほど簡単ではなくムーブを覚えるのに結構時間がかかった。夕暮れ前にrpトライをしてみるが、思った通り力がなくなっており、出だしの一手ができず敗退。
 その日はテントで寝るが、翌朝5時からうるさい登山者の大集団に起こされてしまい、寝不足。だるい状態でまたたびをやってみるが疲れていて全然駄目。しかし3回目のトライでは、出だしの一手はできなかったものの、その次からやったら最後まで行けた。岩は湿っぽくなっていたのにクリップもできたので意外と力が残っていたことに驚いた。やっぱり夕方になると力が出るようだ。あるいは、それまでV10だった靴を、アナサジレースアップにしたのが良かったのか。次回、出だしができる体調の時にくればrpできそうだ。
 力を使い切ったので、クジラ岩を散歩がてら見に行ってから帰る。
 ちなみに、当初は日曜、二子山に行く予定だったのだが、日曜にマラ岩で会った人の話では土曜段階でびしょぬれで登れなかったらしい。行かなくて良かった。